2025年06月

「ルノワール」

新作邦画。題名は何だったかな?! 確かに彼の絵は出てはいたけれど。1980年代の日本が舞台。ある地方都市に住む11歳の小学生女子:フキが主人公。彼女の「ひと夏の体験」~父の入院と死、 級友の女子との交流と別れ。怪しい青年とのデート、そして母の不倫~ 等を淡々と描いていた。いまの時代でも通用する話だ。今年のカンヌ国際映画祭に出したことで評判になった。評価 〇

「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」

2024年の邦画。この映画のシリーズ第3弾。昨日紹介の「ある用務員」からのスピンオフ映画。若い二人の女殺し屋が活躍するアクション。未熟な二人の女性の日常生活をみせながら仕事(殺し)をするという変わった設定で、笑いもふんだんにある。今回は宮崎が舞台で、史上最強の殺し屋(池松壮亮)と対決する死闘が見もの。相変わらずの展開だが、凄いアクションはスケールアップしている。 評価 〇

「ある用務員」

2020年の邦画。殺し屋という裏の顔を持つ高校用務員の青年が主人公。普段は気弱な男として業務を淡々として、高校生たちから揶揄われても無視している。しかし、ある時その高校女子の一人が亡き父の兄弟分の娘で、彼女の身に危険が迫ってくる。彼は、捨て身の覚悟で一人で助けに行く というクライムアクション作品。派手な殺し合いが見もの。その延長線上(スピンオフ)に「ベイビーわるきゅーれ」シリーズが出来た。 評価 〇

「THE MOON」

2023年の韓国映画。韓国独自の技術で、3名の宇宙飛行士が月を目指して宇宙に出る。が、ある事故で2名が死ぬ。残った一人が地上と連絡を取りながら月着陸を目指す。様々なトラブルがある。そして任務を果たし、地球に帰還するまでを描いた冒険もの。先が読めるが、少し感動した。評価 〇プラス

「フロントライン」

新作邦画。2020年3月 日本で最初にコロナ禍に見舞われた横浜港の沖に停泊させられた豪華客船「ダイヤモンドプリンセス」号での出来事10日間を描いた映画。厚労省と医師たちの奮闘を描いているが、医師団は感染症のエキスパートではなくて、災害に備えて召集されたDMATの医師たちが、ボランティア精神~言い換えれば「人を救う」という医師の使命に駆られて~参加していた。リアルな感動を覚えた。是非観て欲しい映画だ。 評価 ◎プラス

「あの人が消えた」

2024年の邦画。次々と人がいなくなるマンションで、主人公の宅配便の青年が、思わぬ事件に巻き込まれていく。そして、最終的に「消えた」のは?! というミステリー。面白く見られたが、ラストは驚きまではいかなかったが「そうきたか」と感じた。 評価 〇

「ミツバチと私」

2023年スペイン映画。性自認の悩む8歳の子どもの葛藤と、寄り添う家族の絆を描いたヒューマンドラマ。性同一性障害で悩む思春期の男女を描いた映画は数多くあるが、このような幼い時から悩むこともあることを認識した。また、家族も素直に認めることは難しく、両親でも温度があることが当然のことだが、解った。子はベルリン国際映画祭で、最優秀主演俳優賞をゲットしている。 評価 〇プラス

「あいつの声」

2007年の韓国映画。テレビキャスターをしている男の息子が誘拐される。犯人から何度も電話がかかり、その都度主人公夫婦は翻弄される。ある種の愉快犯であり、執拗ないじめにも匹敵する。結局未解決で映画は終わっていて、それが観客にはさらに辛い印象を与えられた。このような状況が実際には多いのだろうなあ。 評価 〇

「罪深き少年たち」

2022年韓国映画。実際の冤罪事件を基にした社会派ドラマ。強盗殺人の容疑で逮捕され、有罪となった3人の少年たち。実は誤認逮捕され、酷い拷問を受けたための自白強要だった。それを知った一人の刑事が、立ち上がり孤軍奮闘する。少年たちの無罪の証明と真犯人の逮捕を図る。どこの国でも起こりうる話で、それを真っ向から映画にした韓国の映画人たちに拍手!  評価 ◎

「力道山」

2004年の日本=韓国映画。誰でも知っている(?!)プロレスラー力道山の半生を描いたセミドキュメンタリー(フィクション)映画。戦前朝鮮から渡ってきて相撲取りになった彼だが、やはり人種の壁は大きくて、戦後プロレスラーになるべくアメリカで修行する。そしてテレビの開局と共に、国民的英雄になった。それを支えていたのは、後援会の会長(任侠)と日本人妻だった。よくできた映画で、力道山を演じた韓国人俳優が肉体的にも素晴らしかった。 評価 〇プラス

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