2025年04月

「密偵」

2016年の韓国映画。1920年代の日本統治下の朝鮮半島を舞台にしたスパイ・サスペンス。日本政府に協力している主人公のジョンチュル(ソン・ガンホ)は、爆弾テロを計画する秘密組織を監視していた。ある時、その組織の首謀者(イ・ビョンホン)と出会い妙な親近感を覚える。その後も日本軍のスパイとして仕事をするが、日本の将校の横暴に対して、ついにテロに加担することになる。評価 〇

「チャチャ」

2024年の邦画。題名のチャチャは主人公の女性のニックネーム。イラストレーターの仕事をしている彼女は、自由奔放に生きている。この彼女の恋愛模様を中心に描いている。この相手には大きな秘密があった。  若者向けの映画でおじさんにはちと辛かった。評価 〇

「ボーン・トゥ・フライ」

2023年の中国映画。新世代戦闘機開発のテストパイロットに抜擢された青年が主人公。彼の成長と葛藤を中心に、仲間や上官との絆を含めて描いている。ベタな話だが、悪くはない。飛行シーンは迫力があった。 評価 〇

「聖なるイチジクの種」

昨年のカンヌ国際映画祭で「審査員特別賞」を獲得したのをはじめ、今年のアカデミー賞においてもドイツの代表作として「国際長編映画賞」にノミネートされた映画。イラン・テヘランを舞台に、そこに住む一家4名の緊迫感のあるドラマ。前半はイランの強権的な政治に対抗する学生運動とそれに巻き込まれた娘たちを中心に描き、後半は父の所有していた銃の紛失を巡っての古い体制(体質)の家長制への女性たちの抵抗を見せている。大変な問題作で2h47も飽きさせなかった。映画の冒頭、題名に対する寓話的説明があった。評価 〇プラス

「ゴッドランド」

2022年のデンマーク=アイスランド映画。19世紀の後半、デンマーク統治下にあったアイスランドを舞台にした厳しい自然と人とのかかわりを見せている。布教の旅に出た若いデンマーク人の牧師の壮絶な生き様と異文化との衝突を極寒の中で描いている。あまり報われないことが多いので、観ていて辛かった。評価 〇

「SING  SING /シンシン」

新作洋画。アメリカ。ニューヨークのはずれにある孤島の「シンシン刑務所」が舞台。そこに無実の罪で投獄された主人公の男が、そこに収監されている囚人たちと共に、舞台演劇グループに入る。それを通じての友情と人生の再生の物語。登場人物の85%は、実際の囚人たちが自分自身を演じている。良い話だと思うが、睡魔に負けてしまって評価できなかった。残念。評価 △

「BAUS  映画から船出した映画館」

新作邦画。かつて東京:吉祥寺にあった映画館『吉祥寺バウスシアター』を回顧するドラマ。1927年東北の兄弟が、ここで活動写真を見る。それに魅了された兄は弁士に、弟は映画館に勤める。その後の戦前、戦後の時代 映画館の隆盛と衰退を描いたドラマ。思い入れがない分淡々と見てしまい、共感するようなことがなかった。残念。評価 〇マイナス

「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」

2023年のイギリス映画。ベストセラー小説の映画化。妻と二人老後を普通に生きてる男が主人公。ある日、昔恩になった元同僚の女性が不治の病で余命いくばくもないことを知る。手紙をしたためるが、投函することなく800kmを歩いて、直接その手紙を彼女に渡そうと考え、普段着のまま旅に出る。道中様々なことが起こり、ついにはマスコミに取り上げられる。しかし、老人のスタンスは変わらず、ただ単に旧友に合って、これまでの非礼を謝りたいだけだった。淡々とした中に人間としての矜持を感じた。評価 〇プラス

「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」

1978年の邦画。シリーズ第21作目。マドンナはダンサー役の木の実ナナ。浅草のレビューの花形踊り子と寅さんのほのかな恋。それに九州から出てきた武田鉄矢扮する青年の師匠役も演じている。ありきたりながら、その当時~47年前の風俗がよくわかる。 評価 〇プラス

「アマテュア」

新作洋画。CIA職員の妻がロンドンで4人のテロリストに殺害される。その復讐のために殺人の技術を習うが、とても事務職の夫には修練できない。方向転換して、技術の面で戦うことになる。アメリカからヨーロッパ各地に出向いて、一人ひとり報復を果たす。いかにもアメリカ的で、妙に納得した。 評価 ◎

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