2025年03月

「メイ・ディセンバー ゆれる真実」

2023年のアメリカ映画。かつて女教師が担任の教え子と関係を持ち、実刑判決がでた事件があった。二人はその後夫婦となり、今に至っている。その事件を映画にするため、女優(ナタリー・ポートマン)が、その家族を訪れる。女優は、その元教師(ジュリアン・ムーア)の役を演じることになっていた。彼らたちと交流することによって、互いに変化が生じるようになる。凄い発想の映画で、アメリカならではの流れで驚きがあった。 二人のオスカー俳優の競演も見事だった。 評価 〇プラス

「ミセス・クルナスvs.ジョージ・W・ブッシュ」

2022年のドイツ映画。凄いタイトルだ。ドイツに住むトルコ系の息子が突然拉致され、どこかに連れていかれる。それを知った母親が、必死で息子の行方を調べるうちに、息子はスパイ容疑をかけられキューバの刑務所にいることがわかる。敏腕な国際弁護士の助けを借りて、アメリカまで乗り込んで息子の無実と解放を願う。その結果、4年後息子は母の元に帰ってくる。実話に基づく話で、ベルリン国際映画祭で銀獅子賞を獲得した。母親の偉大さを感じた。評価 〇プラス

「少年と犬」

新作邦画。味気ない題名だ。震災から半年後、仙台で、やばいバイトをしている青年が、シェパードの犬:多聞と出会う。その後、多聞は滋賀県にいる女性と知り合う。その二人の男女との交流を軸に、多聞の本当の目的を映像で見せてくれる。最終的には熊本にやってきて、震災で口のきけなくなった少年と再会する。お互い癒され少年はしゃべれるようになる。脚本に無理があるが、基になった小説があるのだから、それ以上のことは書かない。評価 〇

「パッセンジャーズ」

2008年のアメリカ映画。セラピストのクレアは、ある飛行機事故のあと奇跡的に生き残った数人の乗客に対処する。事故の原因究明が明らかになるにつれ、生き残った人々が次々と姿を消していく。さらにクレアの身にも何か異変が起きるようになる というサスペンス。でも実際は、クレア自身もその飛行機に乗り合わせていて、魂だけが死んでなくて彷徨っていた というホラーじみた脚本だった。観客は見事に騙されたが、あまり後味はよくなかった。 評価 〇

「小説家の映画」

2022念の韓国映画。スランプ中の女流作家と一線を退いたかつての人気女優。二人の女性の偶然の出会いから、ともに映画を作り出すまでの過程をじっくり撮った小品。静かな会話劇が中心で、ベルリン国際映画祭で評価され、銀熊賞を獲得している。このような映画も韓国映画の持ち味だ。 評価 〇

「教皇選挙」

新作洋画。今年のアカデミー賞において、8部門でノミネートされ脚色賞をゲットしている。ローマ法王が死去した。世界中の枢機卿たちが、次の教皇を選ぶことになり、バチカンに集まって選挙になる。その駆け引きを描いている。人間臭いことが多々判明して、何度かの選挙で決まるが、、、。原題は”conclave”で、まさにそれを表しているが、日本語的には『根競べ』だった。 評価 〇プラス

「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」

2022年の邦画アニメ。このシリーズは数多く映画化されている。ピッコロ、孫悟飯らが平穏に暮らしている時期。復活した悪の組織「レッドリボン軍」が究極の人造人間を作ってまた戦いを挑むというストーリー。この「ドラゴンボール超」シリーズとしては第2弾 とのこと。初めてこのアニメ映画に接したので、なかなか感想は言いにくいが、世間で評価されているのにはさもありなん という気持ちだった。 評価 〇

「小さな恋のメロディ」

1970年のイギリス映画。その公開時に観ていて、いたく感動したことを覚えている。その後も何度か見たのか(?)今でも細部まで記憶している。今回日本語吹き替え版で見たが、やはり50年前と同じ気持ちになった。これは凄いことだ!!私の青春の1本だ。 すべて良い!!  評価 ☆

映画「からかい上手の高木さん」

昨年の邦画。題名のように人気コミックの実写映画化。中学時代の同級生である男女が10年後に再会したことから始まる恋愛物語。10年ぶりに共に中学教師として再会した二人が、中学時代の「初恋」の行方をじっくり描いている。筋立てとしては目新しいものはなかった。 評価 〇

「Flow」

新作洋画。多くの受賞歴があり、今年のアカデミー賞においても「長編アニメーション賞」を見事にゲットしたラトビアのアニメ映画。大洪水によって、多くの生き物が犠牲になった時、一艘の舟に乗った猫やカピバラなどの動物5匹がサバイバルをする様子を描いている。まるで「ノアの箱舟」のようだ。一言で言って怖い映画だった。 評価 〇

 

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