2025年01月

「中島みゆき コンサート 「歌会 VOL.1」 劇場版

昨年5月に東京で4年ぶりに開かれたコンサートの模様を2時間にまとめたライヴ。彼女にとって70歳を超えてのコンサートで、これが最後かもしれない。また、デビューから聴いている者にとっては感慨深い。19曲聴けたが、やはりヒットした曲は思い出もあり、グッときた。評価 ◎

「ジョン・レノン 失われた週末」

2022年のアメリカ映画。ジョン・レノンとオノ・ヨーコの別居期間の真相に迫るドキュメント。1973年秋から1年半、二人が別居していた時があったことはよく知られている。その間にジョンは中国系アメリカ人の女性と暮らしていた。その18か月間の様子と、ジョンの音楽の軌跡を当時のフィルムと共に見せている。伝説の天才ミュージシャンだからいまでも話題になるようだ。 評価 〇

「薄氷の告発」

2023年の韓国映画。アイススケート界を舞台にしたサスペンスドラマ。現役時代、男性コーチから性的暴力を受けた元スケート選手の主人公は、いまカーリングの指導者として高校生女子を教えている。その中の有望な生徒がスカウトされている。が、その強化チームの中にかつての加害者のコーチがいた。同じ過ちを犯させないように努めるが、、、。今世界中で問題になっている「me too」の問題定義があった。 ラストは辛い。評価 〇プラス

 

「湖の女」

2023年の邦画。吉田修一の同名小説の映画化。湖畔にある介護施設で100歳の老人が殺害された事件を機に、事件を取り巻く人間の様々な闇が暴かれていく、ようだが、全く意味不明の個所も多くて、よくわからない映画になっていた。刑事の容疑者の女性に対する性的な暴行(?)だけが後に残った。 評価 △

「ひかり探して」

2020年の韓国映画。少女失踪事件を追う女性刑事が主人公。少女を自殺として処理するために現地を訪れた刑事は、少女の過酷な境遇と苦悩を知る。そして、近くに住む聾唖の母と障害を持つ娘との交流を通して、少女が生きる意義を見つけたことを知る。後味のよいサスペンスタッチの映画だった。 評価 〇プラス

「室町無頼」

新作邦画。題名のように室町時代の京が舞台。戦国時代の前の1461年ころの話。飢饉や疫病の蔓延する中、幕府の無策によって荒廃している時代、一人の無頼の武士が立ち上がった。不満を抱いている者たちを集めて、当時の体制を打破しようと「世直し」を企て、実行する。圧倒的な迫力で、さすがの東映時代劇だった。観る価値あり。評価 ◎

「サンセット・サンライズ」

新作邦画。2020年春新型コロナウィルスの感染拡大で、世界各地でロックダウンが起きていて、日本でも同様だった。大企業に勤務する主人公の青年は、リモートワーク導入を機に、東北・三陸の小さな町に移住する。そこは4LDKで家賃6万円の新築一軒家だった。そこの住民との接触から様々な出来事が起こる。東北大震災の影響もあって、なかなか深い映画になっていた。 助演者が複数印象的だった。評価 〇プラス

「秘密~許せない真実~」

2023年の韓国映画。この邦題はよくある題名であるが、さすが韓国映画。中身は副邦題のごとく、一味異なるテイストがあった。男の惨殺死体が発端。彼の口に中に10年前の新聞紙の紙切れがあった。その謎を刑事が解くうちに、当時兵役中の被害者が、酷い後輩いじめをしていることが解った。そのいじめを受けていた若者はすでに死んでいた。そしてその後も加害者であった男たちが次々に殺される。そして犯人は自殺した息子の母親で、苦い結末だった。 評価 〇プラス

「容疑者X 天才数学者のアリバイ」

2012年の韓国映画。東野圭吾の小説『容疑者Xの献身』の映画化。邦画の方が先に映画化している。その邦画とはまた異なった味わいになっていた。一番の違いは、テレビドラマ化でも主役だった(福山雅治演じた)天才科学者がいなかったことだ。刑事の推理だけで犯人を追い詰めていた。その分感情移入が違ってきた。評価 〇

「風が吹くとき」

1986年のイギリス映画。有名なアニメ作品で世界中で高く評価されている。イギリスの田舎に住む老夫婦が主人公。ある時核戦争が起きる。被爆後周囲に何もなくなっても、共に放射線に侵されても、日常生活を営みながら最期の時を迎える。訥々とした会話の中に、夫婦の絆と核の恐ろしさを見せている。今でも いやいまだからこそ見るべき映画かもしれない。評価 ◎

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