2023年03月

「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」 

2015年の邦画。題名のようにイギリスの王女が宮廷から外に出る一夜のフィクション映画。その王女は先日亡くなったエリザベス女王を指している。1945年のヨーロッパでの第2次世界大戦が勝利で終結した夜の出来事。様々な出会いがあっただろう(あって欲しい)とのロマンチックなストーリー。これがオードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」に繋がったかな? 評価 〇プラス

「フィガロに恋して」

2020年のオーストリア=イギリス映画。原題も同じ。ロンドンの金融会社でバリバリ働いていた主人公のミリーは重役のイスを蹴って、念願のオペラ歌手になるべく辞職する。そして彼女はオーストリアの個性的な女性音楽教師の元で修業に入る。夢を叶えようとするミリーの生き方に共感するが、あまりに無謀な挑戦だ、と思ったのは私の浅はかな既成の考えだった。説得力のある納得のストーリーに乾杯! 評価 ◎

「オットーという男」

アメリカ映画の新作。最近癌で妻を亡くした老人が主人公でトム・ハンクスが演じている。妻との想い出だけで生きている現在、その孤独さと偏屈さが伝わってくる。そんな時に引っ越して来た若いメキシコ人一家と知り合って心が開けてくる、、、。よくあるハートウォーミングなストーリーだが、じっくり見せてくれた。佳作。評価 〇プラス

「ロスト・レオナルド」

2021年のデンマーク=フランスのドキュメンタリー作品。副題に『史上最高額で落札された絵画の謎』とあるように、レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の傑作と言われ、史上最高の510憶円で落札された絵画『世界の救世主(サルバトーレ・ムンディ)』を巡る騒動を描いている。発見された場所や白熱するその真偽、さらに落札した人物は? そして「ルーブル美術館」に展示される予定が直前にキャンセルされた背景など多くの謎を追っている。当然結論は出ていない。評価 〇プラス

「ヒーローマニアー生活ー」

2016年の邦画。人気漫画を実写映画化したアクションコメディ。気弱な青年が偶然知り合った変わり者の男女3名と共に自警団を作って、シャッター通りの町にはびこる「悪」に挑む話。時にシリアスな局面もあった。 ラストがムーーン 評価 〇

「ストレイ 犬が見た世界」

2020年のアメリカ映画。トルコ・イスタンブールの野良犬たちにカメラを向けた異色のドキュメンタリー作品。題名の如くの73分間。犬の目線で人の営みを見せている。最近の大地震で風景も状況も変わっているのだろうか? 評価 〇

「BLUE GIANT」

新作邦画のアニメ。コミック誌に連載されているものの映画化。高校を出た仙台の若者が、テナーサックスを持参して上京する。世界一のプレイヤーを目指して。東京での同郷の同級生と知り合ったピアニストとのトリオで上を目指す というサクセス物語。音楽(ジャズ)通しての青春が十分に伝わった。評価 ☆ 必見!

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

昨年来話題になっているアメリカ映画。中国系アメリカ人の女性が主人公。家庭内で多くの問題を抱えている彼女が、夫の発言から世界を救うべく”マルチバース”に入っていく。このハチャメチャな発想からのアクションコメディ。主役は多くの香港映画などで活躍しているミシェル・ヨー。彼女ならではの活劇シーンは素晴らしい。今年のアカデミー賞で最多の11部門でノミネートされているが、果たしでどうなるか? 評価 〇

「フェイブルマンズ」

新作洋画。スティーヴン・スピルバーグ監督の自伝的なストーリー。彼が幼少の時に両親と映画を初めて観にいったエピソードから、アリゾナの田舎に住んでいて8ミリ映画に夢中になった少年時代。そして高校生になってカリフォルニアに移り、ユダヤ人として差別を受けながらも、再び映像の世界を目指すようになるまでの青春時代を家族と共に描いている。2h31は長かったが、家族愛を感じた。評価 〇プラス

「エンパイア・オブ・ライト」

洋画の新作。1980年代のイギリス南部の港町にある映画館『エンパイア劇場』を舞台に繰り広げられる人間模様。 主人公は独身の中年女性ヒラリーで、その映画館の副支配人で、10人ばかりの従業員を従え仕事をしている。ある時、若い黒人の男性がそのスタッフに加わり、彼を巡ってヒラリーにも変化が起こる。落ち着いた演出で、俳優たちの演技も光っていた。秀作だ。評価 ◎

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