2023年02月

「仕掛人・藤枝梅安」

新作邦画。池波正太郎が原作、というよりもテレビシリーズで大人気だったイメージが強い。そのためこの映画では殺人シーンがおとなしすぎて、妙な違和感があった。この映画だけ見ればよいのだろうが、、、。ただ2h14は長すぎて、30分短くしてもよかったのでは。プロの闇の暗殺者として、お金をもらっていない殺人にも疑問が沸いた。残念。評価 〇

「前科者」

2022年の邦画。その前にWOWOWで30分X6回シリーズで放送されたオリジナルドラマの劇場版。元受刑者の更生を手伝う保護司の女性が主人公で、有村架純が演じている。自らはコンビニに勤めて(バイト)いる。殺人事件で服役した男の社会復帰を支えている その等身大の姿が見事だ。劇中にテレビでのキャラクター達も登場するが、特に金髪のヤンキー娘役の石川静河の再登場が嬉しかった。評価 ◎

「かもめ食堂」

2006年の邦画。但し全編フィンランドで撮影されている。首都ヘルシンキで小さな日本食堂を営む主人公の女性の元に、日本からの旅行客がやってくる。意気投合して一緒に仕事をするようになる。馴染みのない地元客が、次第に彼女たちの異国情緒ある日本食の虜になっていく様子もほのぼのとした中で描いた小品。過去に何度も見ているが、いつ観ても心が洗われる気持ちになる秀作だ。評価 ◎

「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」

2021年のアメリカアニメ映画。シリーズ第2弾。前作の25年後が舞台。大人になったボス・ベイビーと兄ティムが再び子供の姿に戻って、家族と世界を救うため壮大なミッションに挑む。どのような続編になるのか不安視していたが、その脚本に納得した。25年後というのがミソだった。 評価 〇プラス

「ユンヒへ」

2019年韓国映画。1通の手紙を機に、娘と共に小樽を訪れた韓国人女性が、切ない恋の記憶を呼び覚ましていく様を抒情的に描いたアート作品。やはり冬の小樽は魅力的で幻想的だった。評価 〇マイナス

「アンビュランス」

2022年のアメリカ映画。題名は『救急車』のこと。偶然銀行強盗の仲間になった黒人男性が主人公。彼らが銀行強盗を決行するが、失敗して警察に追われてしまう。警官を撃ったことから、その運ばれる救急車をジャックして脱出を図るが、、、。というアクション映画。かつてのスぺクタル映画の監督として名をはせたマイケル・ベイの演出。それなりに面白かったが、全米でも日本でも不発に終わった映画。 評価 〇

「アンテベラム」

2020年のアメリカ映画。原題も同じで『南北戦争前の』という意味。映画では、まずアメリカ南部で大きな農場を営んでいる白人の主人の元で、多くの黒人が過酷な奴隷生活を送っている。その中で小さな抵抗をしている黒人女性エデンが登場する。一転して現代、黒人女性たちが集ってパーティーをしている。その中心は人気作家のヴェロニカだ。その彼女が偽タクシーで拉致される。エデンとヴェロニカは同じ女優が演じている。その後どのような展開になるのか、、、。あえて書かないが、予測不能な展開ですっかり騙されて、また驚いてしまった。 評価 ◎

「SING/シング:ネクストステージ」

2021年のアメリカ映画。5年前のアニメの続編。コアラの支配人と音楽家の仲間たちがエンタメの聖地でショーを開催するために奮闘する姿を、数々のヒット曲と共に描いている。ゴリラ、ゾウ、ブタ、ライオンそしてカメレオンなどのキャラクター設定が絶妙で、みな愛くるしい。 評価 〇プラス

「声もなく」

2020年韓国映画。闇商売(死体処理)の助手をしている口のきけない青年と孤独な少女の交流を描くサスペンス。誘拐した少女を一時預かることになった青年は幼い妹と3人での共同生活を始めるが、、。先の読めない展開で興味を持って観ていたが、ラストだけは納得できなくて残念。 評価 〇

「造られた殺人」

2015年韓国映画。題名のように殺人事件のスクープが、実は誤報だったと気づきながら、それを言い出せずに泥沼に陥っていくテレビ局の男が主人公。一時はスクープで注目されていたが、その後の調査で誤りと知りながら、成すがままに事件を追っていくうちに真犯人にたどり着き、その男を結局殺してしまうという皮肉なオチまであった。中々の脚本だった。 評価 〇プラス

 

ページ上部へ