2022年11月15日

「あちらにいる鬼」

新作の邦画。同名の井上荒野の小説の映画化。昨年99歳で亡くなった瀬戸内寂聴と井上光晴との1966年以降の(性的も含まれる)交流を基に、名前を変えて小説にしたものの忠実な再現。世間でいわれる不倫とは一線を画した男女の長年に渡るいきさつは実に興味深かった。その関係を断つために瀬戸内(劇中では長内)は出家したとされていた。映画ではその二人と井上(劇中では白木)の妻の3者がほぼ対等に描かれ、それを演じた3人の俳優の存在感が素晴らしかった。 評価 〇プラス

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