2021年09月

「ウルブズ・コール」

2019年のフランス映画。原子力潜水艦を舞台にしたサスペンス。勤務中に聴きなれないソナー音に戸惑った分析官が主人公。それは敵の潜水艦から出る『狼の遠吠え』のような音だった。邦題はそこからきている。その失敗から一度は任務を外されたが、次に同様の危機(機会)が訪れる。緊張感のある一種の戦争映画だった。その結末も含めて納得!の作品だった。 評価 ◎

 

「ブレイク・タウン」

2020年のアメリカ映画。田舎の町に住む保安官が主人公。ある日大勢のギャングがその町の銀行を襲ってきた。部下と二人でそれを阻止すべく知恵を出して対決する。古いタイプのB級映画だが、見所もあった。評価 〇マイナス

 

「きみの瞳が問いかけてる」

2020年の邦画。中途失明者の女性とキックボクサーの青年の切ない恋を描いている。男は罪を犯して選手生命が危うくなっている。偶然出会った二人がお互いの過去の事件に関係があるという劇的なストーリー。果ては手術によって視力が回復するなど、おかしさはあるものの主役二人の魅力で何とか最後まで見られた。評価 〇

 

「SKIN 短編」

このコーナーで9月9日に紹介した映画「SKIN  スキン」の基(?)になった21分の短編。2018年度第91回アカデミー賞で短編実写映画賞を受賞した問題作。白人至上主義者の父親に洗脳された少年が引き起こす悲劇。人種差別問題を子供の視点から映し出していた。母親役が長編と同じ俳優だった。この短編の中にいろいろな問題が包括されているのが凄い。評価 ◎

「ペーパーボーイ 真夏の引力」

2012年のアメリカ映画。題名は若い「新聞記者」またはそれに携わる少年を意味している。ベストセラー小説の映画化。フロリダに住む少年は夏休みにだらだらと過ごしていたが、記者の兄が冤罪かもしれない事件の真相を追うのを手助けする。調査を依頼した女性がとてもセクシーでまぶしかった。そして事件の真相は思わぬ方向に進む。なかなかハードな内容だった。 評価 〇

「1/8 ハチブンノイチ」

2019年のポルトガル映画。無人島を舞台にしたサバイバルアクション作品。といっても一味趣が違うストーリーになっている。ある島に集められた8人の男女が最初はテレビの「サバイバル番組」の一環として自給自足の生活の能力を競うゲームと思っていたが、実はエイリアンに支配されつつある地球をどうするかの本当の意味でのサバイバルだった! ちょっと荒唐無稽すぎたかな? 評価 〇マイナス

 

「モンタナの目撃者」

アメリカ映画の新作。ベタな邦題だが原題も何?(私の死を望む人々) モンタナ州で森林消防隊の一員であるアンジェリーナ・ジョリーが主人公。ある組織から命を狙われた父と息子が友人を頼ってそこに逃げようとする。それを追った二人の殺し屋がアンジーと対決する。ストーリーはシンプルで、ありふれたサスペンスだが、そこに山火事という要素が加わり面白く観られた。評価 〇プラス

「SKIN/スキン」

2018年アメリカ映画。実話を基にしたドラマ。題名は「皮膚」で顔を含めて全身にタトゥーを入れていた元人種差別主義者の男の半生を描いている。貧しく厳しい生活をしていた主人公が少年期に白人至上主義の夫婦に拾われ、彼らと共に差別主義の先鋒として戦っていたが、ある女性と恋に落ちて、それまでの悪事を悔い警察やFBIの協力もあって人生をやり直そうとする。最後に本人の素顔と顔のタトゥーが手術で消える様子を見せていた。 評価 〇プラス

「WAVES/ウェイブス」

2019年のアメリカ映画。今の時代に生きている10代の兄と妹のそれぞれの青春を描いたドラマ。アフリカ系アメリカ人の厳格な家庭に育った兄は、レスリングで大学の奨学金をゲットすべき精進していたが、肩のけがで挫折してしまう。付き合っていた女性に妊娠を告げられ動揺して彼女を殺してしまい、刑務所に収監される。一方、妹は白人の男子と交際するようになり、彼の疎遠だった父親が余命いくばくもないことを知り、二人で会いに行く。それぞれの愛と苦悩を豪華アーチストの楽曲をバックに描いている。評価〇プラス

「14の夜」

2016年の邦画。脚本家:足立 紳の初監督作品。自らの中学時代を綴った映画。1987年の田舎町を舞台に様々な中学生徒がいる中で、「性」に関心を持ち始めた主人公のほろ苦い青春ドラマ。そこには不良学生や暴走族もいて、後半は大乱闘となる。 評価 〇

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