2021年03月

「ジュヴァレの理想宮 ある郵便配達員の夢」

2018年のフランス映画。題名のように名もない一人の郵便配達員の男が33年の年月をかけて単身で石を集めて築き上げ、いまや観光名所になったフランス南東部に実在する奇想の宮殿のような建築物。その知られざる誕生秘話を、その男の強い信念と家族の愛情と共に綴ったドラマ。まさに「凄い!」の一言しかない。生きる哀しみが静かに感じ取れる。 評価 〇プラス

「仮面病棟」

昨年の邦画。知念実希の同名の小説の映画化。ピエロの仮面をつけた凶悪犯に占拠された病棟で、当直医師と負傷した女子学生が脱出を試みるサスペンス。しかし、その裏には病院に隠された驚くべき秘密があった、、、、ということだが、底の浅い脚本になっていて盛り上がらなかった。裏の事情には驚きもあったが、腑に落ちない感じも残った。あまりにも殺人が単純すぎた。評価 〇

「多十郎殉愛記」

2018年の邦画。中島貞夫監督が20年ぶりにメガホンを取った時代劇。若手俳優が昔のチャンバラ活劇に挑んでいる。幕末の京都を舞台に、脱藩した多十郎をしがらみが襲い多数の敵と戦う。時代劇だが、それなりのストーリーがない分、興味が薄れてしまった。殺陣も頂けなかった。残念。評価 △

「映画 痛くない死に方」

新作邦画。同名のノンフィクション小説からの映画。後半は高橋伴明監督によるオリジナル脚本。末期医療に携わる若い医師(柄本 佑演じる)が主人公。前半は彼が至らない態度で患者さんと接していたが、猛省して先輩の医師に鍛え直してもらい、後半は終末医療に真摯に向き合う姿をみせている。「人生会議」「リビングウィル」なども出ているが決して難しく作ってないので是非観て欲しい。俳優が皆素晴らしい。 評価 ☆

 

ページ上部へ