2020年12月

「無垢なる証人」

2019年韓国映画。ある殺人事件を担当している弁護士は唯一の目撃者である自閉症の少女から証言を得るため彼女と仲良くなろうとする。中学生である少女は自分の想いを口に出すことが困難な病いを背負っていたが、同時に驚きべきな才能~それは瞬時にいろいろなものを数えたり、人の会話をそのまま記憶する等~を持っていた。二人が接近して遂に彼女の口から真実が明らかにされた。よくあるパターンのストーリーではあるが、脚本も良く俳優たちも皆上手く演じていた。  評価 〇プラス

「幼い依頼人」

2019年の韓国映画。2013年に実際に起こった事件を基に描く実録サスペンス。父にも継母にも虐待を受けていた姉弟。その弟を殺したと10歳の姉が補導される。事件の前から姉弟を知っていた若い弁護士は、その裏にある真実を求めて奔走。そして遂に継母の暴力の果てに弟が死んだことを明らかにする。題名が実ににくい。家庭内暴力はどこでも起こっているもので、それを映画化した作品も多いが、さすが韓国映画とうならされる説得力があった。 評価 〇プラス

「国家が破産する日」

2018年の韓国映画。1997年の韓国の通貨危機の衝撃の内幕をみせた実録経済サスペンス映画。この事実はいまだ記憶に新しいが、その時の政府の無策や後手後手の方針とそれに踊らされた一般国民の嘆きや悲惨さを克明に見せている。そこで大もうけした輩もいたようだ。これが現在の韓国の格差社会への道筋を作ったといわれてもいる。このような骨太で辛口の映画を作れる韓国映画界に感服した。評価 〇プラス

「ブルー・ダイアモンド」

2018年カナダ=アメリカ映画。キアヌ・リーヴス主演。彼は50歳を超えているのにまだまだアクション映画に出ている若さがある。ロシアンマフィアに最高級のダイアモンドを売るために単身ロシアに向かう。しかし手違いがあり、本物のダイアは1個しかなくてマフィアとの取引に支障が出る。最後は打ち合いになって主人公も命を落とす。結局何を訴えたかったか? 映画製作の意図がいまいちわからなかった。残念。 評価 〇マイナス

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