2020年02月

「1917 命をかけた伝令」

今年のアカデミー賞において10部門でノミネートされ、3部門(撮影賞、録音賞、視覚効果賞)で見事オスカーに輝いた作品。結果的にはそれをゲットしたことに納得した。全シーンをワンカットのように見せている ということで注目されたが、100年以上前の第1次世界大戦での人力による戦いの模様には本当に緊張感を持って観た。先の読めない恐怖もあったし、死と直面している兵士の気持ちも痛かった。評価 ◎

「AI崩壊」

話題の邦画。題名のように近未来AIによって日本人がほとんど健康を含めて管理されるようになる。これを政府の上の者たちがチャンスとしてそれぞれの将来を選別する機械に転用とする、、、というサスペンスアクション。映画ならではのスケール感で描いている。大筋は想定内だが、それなりに楽しめるし未来への警鐘も感じた。主題歌をAI(女性歌手のアイさん)が歌っている。 評価 〇プラス

「ヲタクに恋は難しい」

邦画の新作。題名のようにヲタク(私にはよくわからない存在だが)の若い男女が就職してからの仕事と恋愛の狭間で生きていく様をみせた青春映画。途中で歌やモブダンスを織り込みミュージカル仕立てになっているのが楽しい。それだけで十分だ。但しストーリーにはついていけなかったなあ。 評価 〇

「ダンボ」

昨年のディズニー映画。かつて1941年にアニメーションで制作された映画の実写版。話はよく知っていると思うが、大きな耳で空を飛ぶサーカスの小象が母を探して救出するストーリーを中心に、人間との関りを添えている。お伽話と思えば何も問題ない。評価 〇

「そらのレストラン」

昨年の邦画。『北海道映画』シリーズの第3弾。実在の自然派農民ユニットをモデルに、大泉 洋が悩みながらもチーズ作りに励む酪農農家の主人を演じている。主人公(大泉)はある時有機野菜を用いているシェフと知り合い、仲間と共に妻(本上まなみ)や地域の住民のために青空の下での一日レストランの実現に向けて頑張る様を中心に見せてくれた。気持ちのよい映画だった。評価 〇プラス

「めんたいぴりり」

昨年の日本映画。題名のように「辛子めんたいこ」を製造した博多の夫婦の物語。第二次世界大戦に従軍して生き延びた男が妻と共に「辛子めんたいこ」を試行錯誤しながら完成するまでを描いている。主役は博多華丸。昭和20~30年代の福岡の様子に人情を絡めたストーリーで、福岡の全面協力が感じられた。 評価 〇

「メアリーの総て」

2017年イギリス(他の)映画。原題は”メアリー・シェリー” 。19世紀「フランケンシュタイン」を書いたイギリスの女性作家の半生の映画化。貧しいながらも学のある主人公メアリーが妻子ある詩人シェリーと駆け落ち。その後の苦難の中で処女作を生み出すまでを描いている。当時の風俗や社会環境、そして本を書くという行為が女性としていかに大変だったか ということを見せてくれた。主役のエル・ファニングもすっかり成長して立派な女優になった。 評価 〇プラス

「バッドボーイズ フォーライフ」

新作のアメリカ映画で、いま本場では大ヒットしている。黒人の二人の刑事がマイアミで活躍するアクション映画。シリーズの3作目だが、前作から17年ぶり。二人はいい年になり、一人はお爺ちゃんになって引退を考えている。そんな時に相棒が狙撃された。そこから始まる25年にわたる因縁の話。アクションは凄いし二人の会話には辛口のユーモアもあるが、いまいちストーリーが盛り上がらなかった。 評価 〇マイナス

「九月の恋と出会うまで」

昨年の邦画。松尾由美の小説をいま注目されている俳優が主演している。一風変わったラブファンタジー映画。あるマンションに引っ越した志織(川口春奈)は、エアコンの穴から危険を知らせる不思議な声を聴く。その声の主は同じマンションの向かいに住む年上の男(高橋一生)で、未来からのものだった、、、、。タイムスリップ&タイムパラドックスを科学的に考察しながらの男女の出会いとその後を描いていた。評価 〇

「ウィンチェスターハウス」

2018年の外国映画。副邦題に「アメリカで最も呪われた屋敷」とある。銃の製造販売で巨万の富を築いたウィンチェスター家が舞台。そこの老当主の女性サラはいつも屋敷の増築を行っていた。それは銃で命を落とした人々の霊を供養するためだった。ところが次第にその亡霊たちが正体を現して家族を危険にするようになる。サラの精神鑑定とその現象の追求のために屋敷を訪れた精神科医はサラと共に、その除霊のために戦う という実話を基にした映画。ホラーが苦手の私でも何とか見られたのは、、、、。評価 〇

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