2019年06月

「OVER DRIVE」

昨年の邦画。天才ドライバーの弟と真面目なメカニックの兄が衝突を繰り返しながら同じグループでレースを転戦し、世界ラリー権をめざして切磋琢磨する様を見せてくれる。ストーリー的には普通の出来。 評価2.5/5

「アラジン」

ディズニーの実写版。あの「魔法のランプ」や「空飛ぶ絨毯」などが出てくる。ミュージカル仕立てになっている。昔のアラブ世界は時にインド映画を彷彿とさせる。日本語吹き替え版で観たが、それでも堂々とした作品になっていて違和感がなかった。CGも悪くない。ただ、話が定番なので、2h08は長すぎたなあ。  評価 〇

「幸福なラザロ」

2018年のイタリア映画。映画を観る時に最初に自分で頭に入れておくことは『この映画の時代はいつで、場所はどこか?」ということだ。今回この映画を観始めて、これは今から50年以上も前のイタリアの寒村か? と思ったら、そのうちに古い携帯電話が出てきて驚いた。また主人公のラザロが事故から目覚めたのが現代だとすると、彼は一体何年そのままだったのか? などと考えてしまった。まあ後半からは『寓話」になっていたので、あまり時制のことは考えなくてよいのかもしれないが、、、、。あらゆる意味で不可思議な映画だった。  評価 〇プラス

「僕たちのラストステージ」

1930年代に一世を風靡したアメリカのコメディコンビ「ローレル&ハーディ」が、その15年後の1953年イギリスに巡業に行く。落ちぶれて待遇も散々な二人であるが、かつての定番のネタや新作で段々巻き返していく。しかし、ハーディーの超肥満体からの心疾患で、それ以上続けられなくなり、遂に最後のステージとなる。芸人根性をみた。 評価〇プラス

「町田くんの世界」

少女コミックを原作にした実写映画。そのつもりで楽しめればよい。無垢な男子高校生が主人公。子だくさんの長男ながら、ドジというか世間ずれしているというか真面目というか、絵に描いた「天然」だ。そんな彼:町田 一が周囲に影響を及ぼす様子を、彼の初恋を交えて描いている。ラストはシュールな展開になるが、これもまた楽しい。伏線、プール、鴨などが伏線の材料になり、何より「雨の日」も!  評価 〇

「三尺魂」

2018年日本映画。打ち上げ花火で集団自殺を図るネットで知り合った4名の男女。だが三尺玉を爆発させるたびに、集合前の時間に戻ってしまう。そこからそれぞれの自殺の原因をお互いに知るようになり、遂には皆自殺を留まることになる、不思議な雰囲気の喜劇。それぞれのその後まで描いてあり、後味がよかった。 評価 ◎

「長いお別れ」

日本映画。老いた両親において夫(父)が70歳を前に認知症になる。妻(母)と家を出ている二人の娘たちが協力した父の最期までの7年間を綴っている。静かな映画であり、人生のラストをどのように過ごすか? それぞれ状況は違っていても、その準備や覚悟が必要なことを改めて問っていた。英語にすると”Long Goodbye”になるが、大分ニュアンスが異なる。主役の蒼井 優は先週結婚報道があったので、役柄とのギャップを多少感じてしまった。(笑) 評価 〇プラス

「ハングマン」

2017年アメリカ映画。往年のスター アル・パチーノが敏腕の刑事に扮したクライム・ドラマ。殺害後遺体を吊るして文字を刻む猟奇連続殺人事件が起こる。仲間と犯人を追いながら、それぞれの過去を振り返る。まあありきたりの展開で、新しい趣向は見えなかった。 評価 〇

「ザ・キング」

2017年韓国映画。世の中で優位にたてる職業は検事しかないと思ったやんちゃな高校生が努力してその検事になる。しかし、その検事でも権力を持つ派閥に入らなければ上にいけないことを悟る。上司にへつらいながら出世街道を突き進むが、大統領選挙でのドタバタ劇に巻き込まれてしまう、、、。喜劇的な要素を交えての骨太の社会派ドラマで、見ごたえあるエンタメになっていた。評価 〇プラス

「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」

昨年の邦画。長い題名だ。ウェブサイトの投稿から生まれたコミックエッセイの実写映画化。年の少し離れたカップルのなれそめと題名のような行動の意味を問っているハートウォーミングな軽いタッチの映画。それなりに面白かった。特にいくつもある夫の帰宅事の迎え方には笑ってしまった。榮倉奈々ならではのキャラクターが生きていた。 評価 〇プラス

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