2019年04月

「コンフィデンシャル/共助」

2017年韓国映画。北朝鮮のエリート刑事が南に逃亡した元上司たちを追って韓国に派遣され、韓国の庶民派の刑事と共に共同捜査が始まる。すべてで対照的な二人が、犯人たちの逮捕と偽アメリカドルの原板を取り返すべく、反発しながらも事件に取り組む。まあよくある話だが、新しい趣向もあり楽しめた。評価 ◎

「トラップ・ゲーム」

2018年のロシア映画。劇場未公開作品。カジノで莫大な借金を負ってしまった主人公の若者が超能力のある者を集めてチームを結成して、大儲けを企む というコンゲーム。趣向はユニークだが、内容はイマイチだった。 アントニオ・バンデラスがその父親役で参加していた。評価 〇

「ジャコメッティ 最後の肖像」

1966年に亡くなった芸術家ジャコメッティが、1964年にある男の肖像画を制作するプロセスを描いた小品。アーチストならではの無軌道ぶりに翻弄される周囲の人たちだが、妙に魅力もあって憎めない。今と違う(?)心の交流も見事だ。評価 〇プラス

「冷たい晩餐」

2017年アメリカ映画。リチャード・ギア、ローラ・リニーなど名の通った俳優が出ているが、日本では一般公開されなかった。原題はズバリの”The Dinnner”。中年の兄弟夫婦4名がレストランでディナーを食べる最中に、双方の息子たちが起こしたある事件を巡って、それまでのお互いのうっぷんを晴らすが、、、、。というシリアスな内容。邦題が上手く表現している。社会派ドラマだが、やはり後味もよくないし、暗い気持ちになった。評価 〇

 

「麻雀放浪記 2020」

原作をメチャクチャに改変しての2度目の映画化。主人公が1945年から75年後の2020年にタイムスリップする という設定に違和感しか残らなかった。なぜ今これ??? ムーン。もうそれだけでどうでもいい話になってしまった。 残念 評価 △

「サンキュー・スモーキング」

2005年のアメリカ映画。『喫煙は百害あって一利なし』との認識が広まっているが、アメリカの「タバコ業界」のロビイストが、金と話術で喫煙のイメージアップを図ろうと画策するブラックな喜劇。まさに「相手をけむに巻く」方法で喫煙の正当性を説いている様は呆れてしまうが、あれもまたアメリカならではのことだろう。この社会派コメディに感服した。 評価 ◎

「悪と仮面のルール」

邦画。芥川賞を獲得した小説の映画化らしい。少年時代に初恋の女性を守るために父親を殺した少年。その後彼は顔を整形で変えて別人になってまでも彼女を見守リ続ける  というサスペンス。こう書くとストーカーの男の話でしかないが、映画の画面からもそれ以外の何者でもなかった としか感じられなかった。守られる女性の心理は全く不明だった。評価 △

「曇天に笑う」

昨年の邦画。コミックからの実写映画。明治初期が舞台の様だが、荒唐無稽な話にいかにノレルか ということだろう。私は駄目だった。評価 △

「バイス」

昨年のアメリカ映画。原題は”VICE”でアメリカ副大統領を指す。20世紀の終りから政治に関与したディック・チェイニー氏がブッシュ大統領の要請で副大統領に就任する。その翌年の2001年9月11日に例の大惨事が起きる。それ以後のアメリカの右翼化(軍事行動化)に加担・指導したのが彼だった ということを描いている。まだ20年足らずの歴史をこうやって振り返るのがいかにもアメリカらしい。実在の人々に実に皆よく似ていた。評価 〇

「海を駆ける」

2018年の日本とフランスとインドネシア合作映画。インドネシアの海沿いが舞台。海岸で倒れていた日本人らしき男(ディーン・フジオカ)が助けられる。そこにはインドネシアに住んでいる日本人たちがいた。正体不明の男を世話しているうちに、彼が不思議な奇蹟を何度か起こす。が、また海に戻ってしまう。ファンタジーといえばよいのかな。登場している鶴田真由や太賀のインドネシア語の上手さには驚いてしまった。評価 〇

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