院長コラム

「すずめの戸締り」

邦画アニメ。注目の新海 誠監督の新作。災いの元となる「扉」を閉める旅に巻き込まれた女子高生すずめの冒険と成長を描いた映画。見ていると題名がその通りだと気づく。いつもの新海監督らしいシテュエーション満載でジブリ作品を彷彿とさせるシーンもあるが、やはりオリジナリティに満ちているのが素晴らしい。封切り時、あるシネコンでは一日24回も上映されていた!! 評価 〇プラス

「パラレル・マザーズ」

2021年のスペイン映画。有名なペドロ・アルモドヴァル監督作品で、主演はペネロペ・クルス。二人のシングルマザーが主人公。共に同じ日に女子を出産。その半年後ペネロペ扮する40代の母親はDNA鑑定で育てているベイビーが自分の子ではないことがわかる。その後予想とは異なった展開になるが、それとは別にかつてのフランコ独裁下での非情な現実も見せてくれた。優れた大人の映画だった。評価 ◎

「人斬り」

1969年の邦画。主演 勝 新太郎。幕末土佐勤王党の武市半平太の右腕として有名な”人斬り以蔵”こと岡田以蔵の半生を描いたドラマ。西部劇調の音楽が印象的。映画の中盤 濡れ衣で切腹した役を演じたのが三島由紀夫!何か予感を感じた。評価 〇プラス

「サマーフィルムにのって」

2021年の邦画。高校生の「映画部」で2つの映画を作る話。一つは青春もので、もう一つは時代劇。時代劇マニアであった女子高生が主人公。ある日映画館で出会ったイケメンの男子を主人公にして映画を作ろうとするが、彼には隠された秘密があった。彼は『未来人』である任務を持っていた、、、。少しSF がかったシテュエーションに興味を覚えた。評価 〇

「犯罪都市 THE ROUNDUP]

韓国映画の新作。日本でも人気の男優マ・ドンソク主演&共同制作の刑事アクション。その腕っぷしで悪者を捕まえてきた刑事が仲間と共に活躍するストーリー。前半はタイのバンコックで韓国人の指名手配の男を連れ戻す任務に就くが、そこでさらなる凶悪犯の存在を知る。後半はその凶悪犯が韓国の戻り、さらなる犯罪を犯す、、、。ドギツサもユーモアもあった。マ・ドンソクの魅力爆発! 評価 〇プラス

「チケット・トゥ・パラダイス」

アメリカ=イギリス映画の新作。20年前に離婚した元夫婦が一人娘の大学の卒業式に集う。その後娘は旅行したバリ島で現地の男との結婚を決め、両親はそれを阻止しようと現地に向かう、、という予測可能なロマンチックコメディ。ハリウッドの王道の作品で気持ちよく観られた。バリの美しい風景も心に残った。評価 〇プラス

「日本以外全部沈没」

2006年の邦画。小松左京の「日本沈没」のパロディとして筒井康隆が書いた小説の映画化。題名のように世界の大陸が沈没して難民たちが大挙日本に殺到するという前半に対して、後半はあらゆる差別や不正がはびこる不条理を描いている。笑えないコメディ。最後は日本も沈没する。 評価 〇マイナス

「特捜部Q 知りすぎたマルコ」

2021年デンマーク映画。シリーズ5作目だが、前4作とは俳優が変わっている。拘束された移民の子マルコが持っていた元役人のパスポートを巡って、その役人の失踪事件の再調査を始める、、、、。独特の雰囲気は同じだったが、最後まで違和感があった。 評価 〇

「特捜部Q カルテ番号64」

2018年デンマーク映画。二人の刑事コンビが活躍するシリーズの第4作。一人が他の部署に異動になる話があるのが冒頭。古いアパートでミイラ化した遺体が3体発見される。それを追うにしたがって1960年代に強制的に行われた不妊手術の実態と過去の因縁が交差する。 評価 〇プラス

「特捜部Q Pからのメッセージ」

2016年デンマーク映画でシリーズ第3作。はみ出し者の二人の刑事が難解な未解決事件を追う。副題のように海辺でボトルに入った手紙から、宗教団体の信者の子供を狙った連続誘拐事件が浮上する。北欧の寒さが身に沁みる話で、クライマックスの海に突き出した施設が象徴的だった。 評価 〇プラス

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