院長コラム

「ライフ・ウィズ・ミュージック」

2021年のアメリカ映画。「音楽と共の生活」ではなくて、『ミュージック』は女性の名前。彼女は自閉症の少女。祖母と暮らしていたが、その祖母が急死して、唯一の肉親である疎遠の姉と暮らすようになる。二人の生活は大変で、何度も挫折をあじわうが、、、。素顔を表さないシンガーソングライターのシーアが制作&監督している。 評価 〇プラス

「サラの鍵」

2010年のフランス映画。ホロコーストの悲劇をその当時(1942年)と現在の二つから描いた作品。パリ在住の女性は自分たちが住むアパートに、かつて収容所に送られたユダヤ人家族が暮らしていたことを知る。彼らがその後どうなったかを追跡するうちに、当時のフランス政府のナチスドイツへの協力の事実が明らかになる。かつて劇場で観て心振るわせられたが、今回も同様だった。 評価 ◎

「帰郷」

2005年の邦画。久しぶりに同窓会に参加するために故郷に帰った独身男が主人公。その後、再会した元恋人が突然姿を消したことから、彼女の幼い娘と共に彼女を捜すことになるが、、、。結論的には何も事件は起こらない話で、少しホッコリするした。1昨年主人公を演じた西島秀俊と出会ったが、やはりそれよりもずっと若かった。 評価 〇

 

 

「イギリスから来た男」

1999年のアメリカ映画。イギリスの刑務所で娘の事故死を知った主人公。出所後アメリカに飛んだ彼はその原因調査をする。一応復讐劇のサスペンスアクションだが、老いた元のヒットマンが不器用にじわじわと真相にたどり着く。主人公を演じたテレンス・スタンプ自身のかつての映像を織り込みながら、一味か違った演出だった。 評価 〇

「ラーゲリより愛を込めて」

新作邦画。題名からして意味のある(想像できる)内容の映画だ。ラーゲリは(ソ連の)収容所の意味。1945年の終戦(敗戦)直後、満州にいた男性はほとんどソ連の捕虜としてシベリアの収容所に入れられ、強制労働をさせられた。その期間は長いもので12年! 家族を日本に帰した主人公は頑張って生き抜こうとしたが、病には勝てなかった。今でも戦争がある事実を踏まえてこの映画が作られたか?! 評価 〇

「嘘喰い」

2022年の邦画。漫画が原作の実写映画化。相手の嘘を見抜く天才ギャンブラーが、仲間と共にイカサマ師たちを相手に命がけのゲームに挑むサスペンススリラー ということだが、よく解からなかった。面白さも内容も。残念。但し続編がありそうな終わり方だったから、、、、。 評価 △

 

「皮膚を売った男」

2020年チェニジア=フランス映画。インパクトのある題名だ。背中に入れたタトゥーにより”生きた芸術品”となったシリア難民の男性が辿る運命を描いている。シリアで内戦のため恋人と離れ離れになった主人公はパスポートがないためシリアから脱出できないでいたが、ある日芸術家と知り合い自らの体をキャンバスにしての作品作りに同意する。それにより国外に出られるようになったが、、、。凄い発想の映画だった。評価 〇プラス

「ミス・マルコス」

2020年のイタリア=ベルギー映画。思想家マール・マルクスの末娘エレノアの伝記ドラマ。1883年に父カールが亡くなり、その思想を受け継ぎ、労働者や女性の権利向上のために活動した彼女の波乱万丈の半生を綴っている。私生活でも進歩的な女性だったが、最期の自殺は辛かった。評価 〇マイナス

「ブラックアダム」

新作洋画。DCコミックからの映画実写版。相変わらずCGアクション満載。設定に無理があるが、5000年の眠りから覚めた主人公は元々悪の権化。最初は正義の超能力者たちと戦うが、やがて共通の巨大な敵と対決する、、、。大きなスクリーンで観れたのは良かった。 評価 〇

「月の満ち欠け」

ベストセラー小説の映画化。新作邦画。瑠璃という名前の女性が「輪廻転生」するストーリー。1980年から始まり、その27年後まで3人の女性がそれを受け継いでいく。それをどう捉えるかが本筋。この手のファンタジー作品はある程度設定に無理があるが、それをどう感じるかが観客の気持ちだろう。私は一応納得できた。 評価 〇プラス

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