院長コラム

「リチャード・ジュエル」

クリント・イーストウッド監督の40本目の新作。1966年のアトランタオリンピックの時に、同市で起こった爆破テロ事件の真実を描いたサスペンス映画。太っちょで独身の警備員リチャードがコンサート会場で不審なバッグを見つけ、その爆弾での被害を少なくしたことで一躍ヒーローになるが、FBIは彼こそがその爆破犯人だとしてマスコミにリークする。それが冤罪だとは思えない方向に向かう。警察などの権力の怖さと共に一庶民の立場の危うさを実感した。さすがイーストウッド作品だ。直訳の邦題で集客力が心配だが、必見の映画だ。評価  ◎

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