院長コラム

「十年」

2015年の香港映画。「十年後」を見据えての5つの短編集。香港では2014年から「雨傘運動」が始まり、人々は社会主義化に対抗して従来の「一国二制度」による自由主義を守ろうとしている。そんな時期に敏感にこのような映画が製作された。1.作為的に暴動を起こして法律を作る 2.あらゆるものを標本にしてしまう 3.広東語が差別される 4.自殺するものが増える 5.卵のような食料も統制される  のようにあらゆる方向からの締め付けを提起している。香港映画界で2016年の最優秀作品賞を獲得したが、中国本土では無視~除外されている。その意味でも必見の映画だといえる。WOWOWでの放映で観たが、今後も観る機会は限られるようだ。 評価 ☆

ページ上部へ