2018年09月

洋画 「僕とカミンスキーの旅」

ドイツ映画。世界的に有名な前衛芸術家カミンスキー(架空)と主人公の若い編集者の出会いとその後の二人のふれあい。いまは盲目になったカミンスキー老人の芸術家ならではの破天荒さに振り回されながらも人生の機微について青年は学んでいくのが素晴らしい。チャプター(章)ごとになって最後にそれらが昇華するのも映画的で美しかった。評価3/5 〇プラス

洋画 「ブランカとギター弾き」

WOWOWの放送。2015年のイタリア映画だが、監督は日本人の長谷井宏紀。フィリピンの貧しい少女と盲目のギター弾きの老人の交流。孤児で路上生活をしている10歳の少女の生き様をドキュメンタリータッチで描いている。淡々として感情移入させな手法に好感が持てた。  評価3/5 〇プラス

洋画 「笑う故郷」

wOWOWで放送された2016年のアルゼンチン映画。 ノーベル文学賞まで貰った有名な作家が、多くの要望の中からあえて若い時に去った故郷に出向くことを選んだ。そこで彼が体験することは、多くのエゴが交錯する俗世間での反応だった。国や時代を問わず、普通の人々の著名人に対する態度に皮肉と自己反省を含めて大いに納得できた。アイロニカルな味わいがあった。 評価 3.5/5 ◎

邦画 「鯉のはなシアター」

ご当地映画。寂れた映画館の復興を広島カープ球団の歴史と対比して描いている。カープ芸人や地元のセミプロ(?)を集めての映画。

やはりB級の域を超えていなくて、残念。  評価2/5 △

 

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」

20年前にキューバの音楽が世界を席巻したが、その原動力となった第1作目の続編。かつて高齢者のバンドとして活躍したメンバーのその後を辿っていた。当然鬼籍に入ったミュージシャンも多く、その追悼でもあった。正直もっと彼らの音楽を聴きたかったなあ。  評価2.5/5 〇

邦画 「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」

フジテレビの連続ドラマからの後日談。このテレビシリーズはよく見ていたので、その後が気になって観にいった。興行収入も公開6週目で83億円を超えて大ヒットしている。 いろいろな人々が関与しているので、それらをまとめての2h.7は短いとも言えるし、深みもなかった。でも一生懸命身を粉にして働く医療関係者たちには頭が下がった。素直に「観て損のない」映画だった。  評価3/5 ◎

邦画 「SUNNY 強い気持ち、強い愛」

6年前に公開された同名の韓国映画のリメイク。韓国版も女子高生の青春とその25年後の変化をみせてくれたが、日本版では1998年の青春とその20年後の現在を描いている。時代も少し変えているが、いま40歳前後の女性にとってはより懐かしいだろう。 評価2.5/5 〇

映画 「ブリグズビー・ベア」

B級ムードたっぷりのアメリカ映画。タイトルがおもしろい。内容は詳しくは書かないが、純な心を持った青年が周囲の人の心を変えていく  という映画ならではのテーマ。低予算ながら有名な俳優が3名も参加しているのもアメリカならでは。 評価3/5  〇プラス

映画「カメラを止めるな!」

いま邦画の中で最も注目を集めている作品。製作費300万円で、興行収入は公開11週目にして16億円を超えている。前半は「何 これ?」の気持ちだったが、後半部分で「納得!」させられた。笑うまいと思っても可笑しくなった。この脚本に参った! アイディアの勝利だ。評価3/5  〇プラス

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー

10年ぶりの続編。前作は映画の前にミュージカルの舞台としてヒットしていたが、今回は映画オリジナル。ABBAの元メンバーであり、ソングライターをしていた人がプロデュースしたようだ。ストーリーもあれから10年後の様子を描いている。俳優が皆健在だったのが喜ばしい。肩の凝らないミュージカルになっていて好感が持てた。評価〇プラス

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